虚血性心疾患|とうない循環器内科クリニック 八千代台|
八千代台の循環器内科・糖尿病内科・内科

〒276-0033 千葉県八千代市八千代台南1-8-1
クリエイトS・D八千代台南2階
総合番号:047-409-2402
予約番号:050-5830-3804
WEB予約 アクセス
ヘッダー画像

虚血性心疾患

虚血性心疾患|とうない循環器内科クリニック 八千代台|
八千代台の循環器内科・糖尿病内科・内科

虚血性心疾患とは

胸元をおさえる男性

心臓に血液を送ることで、酸素や栄養を届ける血管を「冠動脈」と呼んでいます。この「冠動脈」の血流が悪くなることで、心臓の筋肉への酸素や栄養不足が生じます。これを「心筋虚血」と呼びます。心筋虚血が生じると、胸が苦しくなったり、息切れを生じます。「虚血性心疾患」とは、心筋虚血を起こす病気の総称です。虚血性心疾患には、血流が悪くなる場所や機序によって以下の4つに大別されます。

症状

心筋梗塞や狭心症では、心臓の筋肉が酸素不足となる為、胸の中心付近が圧迫され締め付けるような強い痛みを感じるのが典型的な症状です。その他にも、動悸や息切れ、歯や肩に放散する痛みも虚血性心疾患の症状となります。狭心症の場合には、一時的な血液不足が生じても、しばらく安静にしていると血流が回復する為、多くは数分~15分以内に症状消失します。しかし、心筋梗塞では血液が途絶えたり、高度の血流不足により心臓の筋肉が壊死する為、安静にしていても改善せず持続します。

危険因子

  • 高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙が4大危険因子です。
  • その他に、肥満、高尿酸血症、睡眠時無呼吸症候群が挙げられます。

必要な検査

血液検査 心筋壊死のマーカー(トロポニンI)や心臓のストレスマーカー(BNP)。虚血性心疾患様の症状を来す、貧血や腎不全が無いか、動脈硬化リスクとして、糖尿病や脂質異常症が無いかを確認します。
安静時心電図 心筋虚血や壊死、不整脈が出ていないかなどを調べる基本的な検査となります。
負荷心電図検査 負荷をかけることにより、症状の再現性や心筋虚血の有無を確認します。
ホルター心電図検査 発作時の心電図を確認することで、診断につなげることが出来ます。
心臓超音波検査 心臓の動き、大きさ、弁膜症、肥大、心嚢液の有無などを調べます。

冠動脈造影CT検査や心臓カテーテル検査など、更なる精査が必要と判断した方は、適切な医療機関へ紹介させていただきます。

冠動脈造影CT画像

冠動脈造影CT画像
出典:インフォームドコンセントのための
心臓・血管病アトラス

治療に使われる代表的な薬

抗血小板薬 カテーテル治療を行った方、冠動脈に病変を有している方は、心血管イベントリスクを減らすために’血をサラサラ’にする薬としてバイアスピリン、クロピドグレル(プラビックス)、プラスグレル(エフィエント)などを使用します。また、アスピリンなどは胃に負担が掛かる為、胃薬を併用することがあります。
亜硝酸薬 ニトログリセリンに代表されるもので、冠動脈を拡張させ、狭心症症状を抑えます。定時内服や貼付して使う方法と、発作の時だけ舌下して使う方法があります。
心保護薬 心筋梗塞後の方は、急性期治療を無事に乗り越えても、長期的な目線で見ると心臓の構造変化を起こし、心不全、致死的不整脈などを起こすリスクがあります。その為、心臓の機能や経過などを考慮し、心保護薬としてアンギオテンシン変換酵素阻害薬、ベータ遮断薬(ビソプロロール、カルベジロール)、アルドステロン拮抗薬(スピロノラクトン、エプレレノン)などを使用することがあります。
スタチン 動脈硬化の進行予防や心筋梗塞再発予防目的に、脂質異常症が無くても使用することがあります。
カルシウムブロッカー ベニジピン、ジルチアゼムなどは、冠攣縮性狭心症、冠微小血管狭心症に対し血管攣縮予防に使用することがあります。
ニコランジル 虚血性心疾患全般に対し、血管拡張作用や血管攣縮予防による症状緩和目的で使われます。

①安定型狭心症

安定型狭心症

出典:日本循環器学会ガイドライン

心臓に血液を送る血管(以下、冠動脈)に動脈硬化が生じると、血管の中が狭くなります。狭くなった血管は、血液が流れづらくなります。心臓の筋肉に必要な量の血液が流れなくなると、心筋虚血を生じる為、息切れなどの症状が生じます。この状態を「安定型狭心症」と呼びます。
ただし、心臓にはいざという時にしっかり働けるよう、普段は余力を残しています(これを心筋予備能と呼びます)。その為、冠動脈が狭くなっても、心臓がそれほど働かなくて済む安静時や軽い動きでは症状は出ません。運動や階段、坂を上るときなど、心臓を働かせた時に症状が出るのが典型的です。上記にもあるように、症状は動悸や息切れ、胸の痛みなどがあります。また、冠動脈の狭窄はゆっくり進む方もいる為、加齢に伴う体力の低下と考え、それを病気と認識しないで生活されている方もいます。
狭心症は、体力低下や日常生活の質の低下、精神的不安につながる病気です。薬で症状を緩和することも可能ですが、基本的には動脈硬化による狭窄は消すことが出来ません。また、動脈硬化の進行により心筋梗塞に発展したり、心筋虚血の慢性化による心機能低下(虚血性心筋症)を来します。その為、現状把握目的に冠動脈の状態を造影CT検査やカテーテル検査で調べることをお勧めします。検査結果をもとに、内服薬のみで観察可能なのか、カテーテル治療が必要かを判断します。

②心筋梗塞

カテーテル検査・治療

カテーテル検査・治療
出典:インフォームドコンセントのための
心臓・血管病アトラス

心筋梗塞とは、冠動脈が閉塞または高度の狭窄を来すことにより、心臓の筋肉が壊死してしまう病気です。狭心症と違い、安静時やわずかな動きで胸の痛みが出現します。また、心筋が壊死している間はずっと胸の痛みが続きます。心筋梗塞は、不整脈や心不全、心破裂などにより命に係わる急変を来します。心臓カテーテル検査と治療の出来る病院への緊急受診が必要です。15分以上安静にしても改善しない胸痛の場合には、心筋梗塞の可能性がある為、救急車の要請をお勧めします。
急性期治療を終えられた方は、陳旧性心筋梗塞として内服薬での機能維持や定期的な検査による長期的な管理が必要となります。

③冠攣縮性狭心症

冠攣縮性狭心症

出典:日本循環器学会ガイドライン

冠攣縮性狭心症とは、冠動脈が痙攣することで血管が過度に細くなる病気です。狭窄の程度や持続時間により、狭心症や心筋梗塞の様な症状が出現します。発作を起こしやすい時間帯は、夜から朝に多いとされています。また、強いストレスや喫煙で誘発されることもあります。症状の経過から推察することも出来ますが、動脈硬化による狭窄が合併している可能性もあります。その為、一度は冠動脈造影CT検査や心臓カテーテル検査をお勧めしています。治療としては、内服薬や誘発因子の調整となります。

④冠微小血管狭心症

冠微小血管狭心症

出典:日本循環器学会ガイドライン

冠微小血管狭心症(または冠微小循環障害)とは、心臓の周囲にある太い冠動脈には狭窄や攣縮がみられないにもかかわらず、胸の痛みとそれに伴う心筋虚血が起こる状態です。微小血管狭心症は、冠微小血管の拡張反応異常により冠血流の増加が十分に起きない冠微小血管拡張反応障害や、微小血管の収縮性が著しく亢進している冠微小血管攣縮などにより心筋虚血を生じます。安定型狭心症や冠攣縮性狭心症とは異なり、比較的女性(特に閉経前後)に多く認められ、胸痛は労作時のみならず安静時にも生じ、10分以上持続することもあります。ニトログリセリンの舌下投与の効果が乏しい例も多く存在します。治療はカルシウム拮抗薬やベータ遮断薬などが推奨されていますが、症状が抑えられない場合には、アンジオテンシン変換酵素阻害薬などの血管拡張作用のある薬剤の追加が必要になることがあります。

当院では、全ての虚血性心疾患に対し専門的な対応が可能です。お気軽にご相談ください。